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松本農園の私について

はじめまして松本農園の松本悠太と申します。

私は結婚後に農業を始めるまで、農業とは全く関わりのない仕事をし ていました。毎日PCに向かい仕事をしている中で、よく息抜きに窓の 外の緑を見ては、自然の中で何か仕事が出来たら今よりも充実した毎日 がおくれるだろうなぁと考えたりしていました。
そんなある時、当時付き合っていた妻の実家に遊びに行った際、 ひょんなことでお義父さんから大根島の牡丹栽培の現状を聞くこととな りました。お義父さんは少し寂しそうな表情で、「大根島は今、高齢化 により牡丹生産者と生産本数が減少し続けている。このままでは、日本一の生産地ではなくなるどころか、牡丹栽培の伝統が途絶えてしまうか もしれない...」と話してくれました。
その時、あんなきれいな花を咲かせる牡丹を失ってしまうのは惜しい...なんとか守らなければ...と私は危機 感をおぼえました。
その日からいろいろと考えた結果、大根島の牡丹を守って受け継ぐのは自分しかいないと思い、その思いをお義父さんに伝えました。
そして妻と結婚することとなり、結婚を機に会社を退職、鳥取県の八頭町から 大根島へ松本農園の跡取り息子としてやってくることになりました。初めての農業は自分には本当に出来る のかと不安に思う気持ちもありましたが、憧れていた自然の中で働く毎日は今とても充実しています。
松本農園の創設者でもあり、師匠でもあるお義父さんは、私と同じくサラリーマンからの転職者です 。脱サラ後、地元で牡丹栽培を始め、全国各地を駆け回ってはたくさんの牡丹を収集し、現在では古典 品種から新品種まで350品種以上の牡丹を栽培する、日本一と呼ばれるほどの生産者になりました。 牡丹を見れば何の品種かがすぐ分かる目利きのプロです。
そんなお義父さんを私はとても誇りに思っていますし、その立派なお義父さんから牡丹について学べることを大変 嬉しく思いつつも、正直少しプレッシャーに感じたりもしています(笑)。まだまだ毎日が勉強の私で すが、大切に育てた私たちの牡丹を見てくださったり、購入してくださった皆さんとの一つ一つのご縁 を大切に、さらに一人でも多くの方が笑顔になるような牡丹を咲かせられるよう、日々頑張っていきますので、よろしくお願い致しします。

松本農園 松本悠太