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名花と隠れた名花

薬用として日本へ伝来し主に観賞用として広まった牡丹は、江戸期に牡丹が庶民にも広まり現在に至るまで数多くの牡丹師に受け継がれ、改良され沢山の品種が作られ残ってきました。

その中で大根島では、全隆寺の僧が牡丹を薬用として持ち帰り、のちに観賞用として栽培されてから350年も時を経て現在に至ります。大根島の女性達が栽培された牡丹を花籠に背負い、全国に歩きお届けしていく中で『大根島の牡丹』が広まりました。

歴史の中で誕生してきた牡丹の中には『名花』といわれる品種があります。
白色の代表格『連鶴(れんかく)』、桃色の代表格『八千代椿(やちよつばき)』、
赤色の代表格『島錦(しまにしき)』、紫色の代表格『島大臣(しまだいじん)』等、全国で知られる牡丹があります。これらの品種は美しく育てやすいのでたくさんの方を魅了してきた名花です。

これら名花以外にも過去に名花といわれた品種や訳あって牡丹師の間で愛され受け継がれてきた隠れた名花があるのをご存じでしょうか?

日本で江戸時代〜昭和初期に存在していた特徴的な古典品種。
原産地の中国から渡ってきて日本に根付いた東洋の牡丹、笹葉の原種を改良しアメリカから渡ってきた西洋の牡丹。今では珍しくなってきた本物の二季咲き種『寒牡丹』。その他、近年品種改良され誕生した品種等。松本農園ではそれらを受け継ぎ保存しています。

これらの牡丹師に愛された牡丹は、大量生産に向いていない品種や名花に比べ栽培の難易度が高いもの等があります。
松本農園では、様々な珍しい品種を中心にご紹介させていただきます。