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牡丹ができるまで  実は牡丹は5年物? それ以上?

一般的に2本〜3本幹が立った苗というのは、
市場では2年生〜3年生といわれていますが
その年数というのは、接ぎ木を行ったあとの年数で数得られています。
でも実は、牡丹作りは土作りからはじまっていて接ぎ木にいたるまでに最低で2年以上の大切な年数が経っているのをご存じでしょうか?
0からのスタートで生産する場合を①+②=③にて簡単に説明していきます。

①−1 【0年目 牡丹定植畑の土作り】
購入した牡丹を定植する為の畑の土づくり
元肥を入れ準備しておきます。牡丹は定植後
10年くらいを目安に育てますのでとても大切な作業になります。
土作りだけで2年以上かける場合もありますよ。

①−2 【1年目 牡丹の購入・定植】(※のちの接ぎ木苗定植畑作り)
牡丹の母樹は、品種によって管理され
接ぎ木の時期になるまで幹を育てます。
9月に購入し強剪定を行った牡丹を定植します。
定植したてというのはデリケートな時期になります。
蕾の段階でとってしまい、体力が消耗するため花を咲かせません。
そして秋にもう一度強剪定を行い年を越します。

①−3 【2年目 牡丹の母樹(ぼぎ)】
強剪定を行ったことで、幹の数が増えてきました。
少し蕾を残しておき花は確認したら取って花を極力咲かせません。
花を残っていて種をつけると弱るのでみのがしなく。
9月、10月に幹を剪定し、穂を確保します。

③の接ぎ木へつづく

②−1 【0年目 土作り・台木用シャクヤクの種を購入】
シャクヤクの種を播種する畑と移植する畑の準備を行います。
『種が生えて台木ができれば牡丹はできたもの』そういわれるほど
難易度が高いスタートです。発芽しやすい条件をこだわりましょう。
7月に採取される台木用シャクヤクの種を購入し畑に播種します。

②−2 【1年目 シャクヤクが発芽・移植畑の土作り】
種は順調に年を越し、3月に芽を出します。
発芽する種は、だいたい約7割くらい。
11月に堀上げ、生育の良い苗を選別し移植します。

②−3 【2年目 選別した苗を移植します】
3月頃に発芽し、ぐんぐん大きくなります。
直径約2,5cmくらいが標準の大きさです。
牡丹の穂に合わせ、9月、10月に掘り取りを行います。
選別と洗浄、消毒を行い接ぎ木に用いる台木の完成です。

③の接ぎ木へつづく

③−1 【接ぎ木苗0年目】
9月、10月に①で育てた牡丹の幹と②で育てたシャクヤクの台木を合わせる
『接ぎ木』という作業を行います。
牡丹の幹から穂を一つ一つ切り出します。
牡丹の幹は品種、生育によって太さ形が変わります。
大きな穂には、大きな台木、小さな穂には小さな台木をあてがう
コツのいる作業です。さらに詳しい情報も公開予定です。
接ぎ木した苗を(※のちの接ぎ木苗定植畑作り)で準備した畑へ定植します。

③−2 【接ぎ木苗1年生】
3月中頃、昨年接ぎ木して活着した苗が地表から芽をだします。
接ぎ木活着率は、島内平均約7割です。
運良く接ぎ木に成功した苗は、ようやく秋に1年生となります。
ここで花を咲かせてしまうと弱る為、すべて蕾を取り養成します。
秋に強剪定を行い次年度へ。

③−3 【接ぎ木苗2年生、3年生】
順調に育った苗は、2年生となり、次年度に3年生となります。
出荷にいたるまでに選別を行います。そのため接ぎ木から数えると実質出荷できる選ばれた苗というのは最終的に6割程度となります。大株になるとさらに稀少となります。
およそ5年以上をかけ、ようやくお客様のもとへ届けることができるのです。
この一連の作業を毎年行う事で、毎年出荷を行う事が可能になっています。
5年の間というのは長く、栽培に失敗した場合大きなリスクを将来に残すことになるのです。島の方達は支え合いながら様々な難を乗り越えこの時代まで牡丹を残してきました。

牡丹を完成させるまでの課程を少しでも興味をもっていただけたら幸いです。牡丹をご観賞される際に少しでもこのことを思い出していただけると喜びます。では、よい牡丹ライフをお楽しみ下さい。

ここでは紹介しきれない情報を随時お届けしますので引き続きご注目いただけると幸いです。